【2024年最新】見所満載!首里城の現在と再建状況・魅力を徹底解説
目次
首里城とは?
かつて栄えた琉球王国における文化、政治、外交などの中心の地として築かれた、国王一族の居城でもある首里城は、沖縄の観光名所といえばここ!と言われるほど知名度が高いスポットです。
那覇空港からのアクセスも良く、さまざまなガイドブックにも掲載されているため、毎年県外からの観光客も多く訪れます。
しかし、2019年に起こった火災により正殿などの広範囲が消失し、以前とは状況が変わっています。
そんな首里城について、現在はどのような状態なのか?観光はできるの?と気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、首里城の魅力や歴史をご紹介するとともに、現在の復旧状況や観光可能エリアについてお伝えしていきます。
沖縄観光をお考えの方や、首里城に行ってみたいという方はぜひチェックしておいてください!
2000年に世界遺産に登録!
約450年間続いたとされる琉球王国の歴史を象徴する首里城は、2000年12月に、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産へと登録されました。
これは日本で11番目となる世界遺産登録であり、国内有数の貴重な文化遺産としても、ますます注目を集めています。
建物の特徴
首里城の最大の特徴は、中国式の特徴を持つ正殿です。
この正殿前にある御庭は建物によって四方を囲まれており、床には中国式レンガである磚が敷き詰められています。
また、かつてはこの正殿と御庭は一体として扱われ、諸儀式が行われていた場所でもあり、これは中国の紫禁城にある大和殿の影響を受けたことによると考えられています。
さらに、建物を支える部分である基壇には石高欄という手すりが取り付けられており、これもまた中国式の宮殿建築の影響を受けてつくられたものです。
何のために作られたの?
首里城の創建には、1400年代に王国祭祀を運営していた、尚 巴志(しょう はし)という人物が深く関わっています。
彼は当初、琉球諸島の豪族であった按司(あじ)達を統一し、権力を確立させました。
その後、1429年に琉球王国を創立、その王国の成立とともに創建されたのが首里城です。
首里城は王国統治のための行政機関の本部であったと同時に、国王とその一族が居住している王宮でもありました。
首里城の歴史
1429年に琉球王国初代国王である尚 巴志によって築かれたとされる首里城は、第1尚氏王統、第2尚氏王統が統治する約450年間、王城として使用されました。
琉球王国の文化や外交、政治の拠点でもあり、当時は非常に栄えていたといいます。
なお、最後の国王は尚 泰(しょう たい)という人物であり、1879年に明治政府に王国を明け渡したことで琉球王国は終わりを告げました。
太平洋戦争の前には首里城の正殿などが国宝として指定されていますが、沖縄戦により一度焼失しています。
その後の日本復帰を記念して復元されて以来、沖縄の歴史を象徴する存在として、各地から観光客が訪れる有名観光スポットとなったというわけです。
首里城で起こった火災と現在について
戦後も人々に愛され続けてきた首里城ですが、令和元年の10月31日に火災が起こり、正殿を含む9つの施設が消失してしまいました。
ここからは、首里城で起こった火災や現在の状況について詳しくご説明いたします。
首里城火災
首里城火災では、11時間にもわたって燃え続け、その後鎮火されました。
火元は正殿内部であったとのことですが、結局、具体的な火災原因は特定されていません。なお、政府はこの火災後すぐに関係閣僚会議を立ち上げ、首里城復元に向けた基本的な方針や、首里城復元等に向けた工程表を作成し、再建を進めています。
首里城を管理する首里城公園では、各事務局や財団と連携して、二度とこのような悲劇を繰り返さないための防災対策を講じているとのことです。
再建状況
火災以降、首里城の状況をずっと心配されていた方も多いと思いますが、幸いにも現在首里城では復興に向けた作業が順調に進められています。
主に首里城正殿の再建を目標とした復旧作業が進められ、現在はすでに、木材加工場と原寸場が完成済みです。
火災後に焼け落ちてしまった正殿の灰や部材は撤去されましたが、2023年には屋内に正殿をつくれるよう、現在大きな素屋根を建設しています。
2026年復元予定
今後の復元予定として、2026年秋の正殿完成を目標に作業が進められています。
その際には、正殿内部にて、2022年の公開以来、二度目の一般公開がなされるとのことです。
現在も、2026年に完成予定の正殿の復元作業が行われている現場や復元過程は一般公開されているので、その様子を見に訪れることもできます。
首里城の観光情報
首里城が位置する首里城公園は、小高い丘の上に立地しており、那覇の街並みを見下ろすことができます。
琉球王国時代のかつての姿を復元した城はもちろん、園内には石畳道があり沖縄の風情を感じさせます。
そんな首里城の基本的な観光情報をお伝えしますので、復旧作業の状況を見に行きたい方や2026年に完成予定の正殿を訪れたいという方は、ぜひ参考になさってください。
基本情報
以下では開場時間や、料金等についての情報を記載いたします。
開場時間(無料区域)
・4月〜6月・10月~11月……… 8時から19時半まで
・7月〜9月………8時から20時半まで
・12月~3月………8時から18時半まで
開場時間(有料区域)
・4月〜6月・10月~11月………8時半から19時まで(入場締切18時半)
・7月〜9月………8時半から20時まで(入場締切19時半)
・12月~3月………8時半から18時まで(入場締切17時半)
県営駐車場開場時間
・4月〜6月・10月~11月………8時〜19時半まで
・7月〜9月………8時〜20時半まで
・12月~3月………8時~18時半まで
料金(有料区域)
・大人一般400円
・高校生300円
・小中学生160円
・6歳未満無料
※その他年間パスポートや団体割引もあります。
休館日等: 7月第一水・木曜日
※施設内にその他休館日が定められた店舗がある場合もございますので、詳しくは首里城公園管理センターへお問い合わせください。
無料エリア
首里城では首里杜館(駐車場エリア)から、守礼門〜世界遺産の正殿に行くまでの道のりが無料エリアとなっています。
主な無料エリアは以下の通りですので、ご参考ください。
守礼門、漏刻門、歓会門、広福門、継世門、瑞泉門、首里森御嶽、淑順門、銭蔵、右掖門、久慶門、西のアザナ、大龍柱補修展示室、京の内(信仰儀式場)、系図座、用物座、木曳門、首里杜館前売店、レストランやカフェがある首里杜館
有料エリア
火災前に正殿が位置していたエリアや、現在、復元・復旧作業を行っているエリア〜東のアザナまでの区間が有料エリアとなります。
有料エリアへ入るための券売所がありますので、チケットはそちらでお買い求めください。
なお、有料エリアへ行くには、復元作業の様子を絵にした通路を通り、原寸場見学エリアへ向かった所にあります。
※有料エリアにも、ミュージアムショップがあります。
復元工事エリアは以下の通りです。
北殿北側見学通路、原寸場見学エリア、奉神門、首里城復興展示室、女官居室、世誇殿、東のアザナ
修復中の首里城の見所
有料エリアにある首里城復興展示室では、火災跡から出た屋根瓦などの展示を見ることができます。
修復中の首里城にも、修復作業の様子や遺構など見どころは満載ですので、現在の状況を確かめると同時に、観光スポットとして訪れるのに最適です。
首里城の場所・アクセス
それでは、首里城の場所や行き方についてご案内いたします。
特に県外から観光で訪れる方は、空港や市街地を拠点としてレンタカー、公共交通機関などを利用される方が多いでしょう。
アクセス方法別にご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
車・レンタカー
首里城は那覇市の首里金城町に位置している首里城公園内にあり、そこまでのアクセスには車やレンタカーを利用する方が多いです。
那覇空港から行く場合、国道331号線を通り那覇中心部へアクセス、その後国道58号線に入り、交差点右折後県道29号線を直進すれば約30分で到着します。
沖縄本島レンタカー
路線バス
路線バスを利用する場合には、首里駅前バス停で市内線の1番か14番、もしくは市外線の346番に乗車します。
首里城公園入口バス停で下車後5分ほど歩いたところに守礼門が見えてきます。
首里城下町線の場合、7番か8番に乗車して、首里城前バス停で下車したら、そこから徒歩1分です。
ゆいレール
ゆいレールの駅から首里城もさほど遠くないため、車がない場合はぜひゆいレールを利用しましょう。
ゆいレールの場合、那覇空港駅からゆいレールに乗り首里駅にて下車。
そこから徒歩約15分のところに守礼門があります。
首里駅からは、先ほど紹介したようにバスに乗ることも可能です。
まとめ
多くの方々が気になる首里城の現在の状況や、歴史、見どころ、観光可能な無料エリア、有料エリアについて解説いたしました。
火災により正殿など多くの主要な建物が焼失してしまいましたが、現在は2026年の完成を目指して、復旧・復元工事が着々と進められています。
以前正殿があった場所も、一部の区域を除いては工事をしている様子を見学できるので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
なお、消失の被害がなかった守礼門など一部のエリアは、これまで通り行くことができます。
ぜひ復旧・復元工事中の首里城にも訪れて、2026年の完成を皆で応援しましょう!