青の洞窟が魅力の恩納村で見つけることができる名物
目次
恩納村の名物といえば
みなさまは沖縄本島の観光における要衝地、恩納村についてどのくらいご存知ですか。
恩納村は沖縄本島の中部西海岸に面した地域であり、美しい海に面する形でたくさんのリゾートホテルが立ち並んでいる本島屈指のリゾート地です。
沖縄本島へ旅行に行かれたことがある方なら知っている通り、本島は島と言えど面積が広大。
島中に点在する観光地を巡ろうとすると移動時間がかさんでしまうのがネックであり、旅行プランに頭を悩ませがちな土地です。
しかし、沖縄本島の中心部に位置する恩納村を拠点とすれば、どの方面にも均等な距離感で赴くことができるとして、多くの観光客から重宝されています。
そんな恩納村はいくつもの観光資源を有する土地でもあり、お土産にも適した名物がいくつも生産されているのが特徴の一つ。
今回は、恩納村を訪れた際にぜひチェックしていただきたい名物について取り上げつつ、恩納村全体の魅力をご紹介していきたいと思います。
ガラス
沖縄の名産品の一つに数えられるのが、吹きガラスなどの手法で美しく加工したガラス工芸品である琉球ガラスです。
沖縄でガラス製品の製造が伝わったのは明治時代中期のことで、明治42年には那覇市内に近代的な設備を持つガラス工場が建てられていました。
現代において工芸品として広く流通する琉球ガラスの形が確立されたのは戦後のことです。
戦後のガラス作りの材料不足に困り、駐留米軍から出た飲料ビンの再利用してガラスを作ることが考案されたそうです。
ビールやコーラなどの空き瓶を一度溶かし、それを固めて再利用するという手法は、ビンの種類が多彩であることから一定ではなく鮮やかな色味となって現れるという作用を生みました。
また再生の過程で気泡が混ざってしまうことが逆に功を奏し、独特の涼やかな風合いへと繋がっています。
はじめのうちは、現地で泡盛を飲む際の器として静かな人気を得ていましたが、観光客向けのお土産品としても売られ始めると、人気に火が点きました。
今ではさまざまな業者や職人が腕を競い合う一大産業となっており、沖縄を代表する名産品の一つへと成長を遂げたのです。
恩納村にもこの琉球ガラスを販売している店が多数あり、カラフルな色彩で観光客の目を楽しませてくれています。
泡盛
沖縄のお酒といえば、米と黒麹を原料に造られる蒸留酒である泡盛。
ざっくりと大別すると焼酎に分類されるお酒です。
人気の高いお酒ですので、沖縄以外の土地でも飲まれたことがある方は多いかもしれません。
非常に長い歴史を持つお酒であり、古くから琉球においてはサキと呼ばれて愛飲されてきました。
泡盛が琉球のお酒として公式な文章に初めて登場するのは1671年のことで、琉球王国から徳川幕府への献上品目録に泡盛酒という記述が見られます。
沖縄県においては島酒と呼称されることも多く、またはシマーグヮー、シマーといった略で呼ばれることもあるそう。
かつては県内においても人気のない酒という扱いを受けることもあったようですが、今ではすっかり県内外で高い人気を博して親しまれています。
度数が高めなお酒ですので、現地ではストレートではなく水やソーダで割って飲む方が多いようです。
またバーなどでは泡盛ベースのカクテルなども提供されており、アレンジを利かせやすく懐の広い優秀なお酒だと言えるでしょう。
お土産物屋の定番として広く置かれていますので、お酒好きの方は一本と言わず二本、三本と色々な銘柄を買って帰って飲み比べてみるのも楽しいですよ。
伝統工芸品
沖縄土産の中で人気が高いものとしてもう一つ挙げられるのが、シーサーや焼き物と言った多種多様な伝統工芸品です。
沖縄において焼き物は、「やちむん」と呼ばれ、6600年前の土器にまでさかのぼる長い歴史を持っています。
日本や朝鮮、東南アジア各国から焼き物を輸入することでその技術は徐々に熟達し、現在は沖縄本島各地に数多くの窯元が工房を構える、一大産業となっているのです。
やちむんには釉薬(ゆうやく)を用いる上焼と用いずに焼く荒焼の二種があります。
一般流通する上焼だけでなく、素朴な温かみがある荒焼にも全国に愛好家がいるほどに人気がある伝統工芸品です。
特にやちむん文化が盛んなのが恩納村の隣にある読谷村であり、ここにはなんと64もの工房があります。
やちむんの里という一帯にはそれぞれ独立した19の工房が軒を連ねており、足を運べばやちむん文化の深部に触れることができるでしょう。
また、沖縄の守り神でありマスコットキャラでもあるシーサーも、定番の工芸品として老若男女に大人気。
工房の中にはやちむんやシーサーの製作体験をさせてくれるところもありますので、観光の中に組み込めば沖縄文化としっかり触れ合うことができますよ。
人気観光スポット
続いて、人気リゾートエリアである恩納村の観光スポットからいくつかをご紹介していきたいと思います。
いずれも負けず劣らずの魅力あふれるスポットばかりです。
青の洞窟
恩納村の代表的観光スポットといえば、まず青の洞窟は外せません。
海蝕洞である青の洞窟は海に面しており、洞窟の中まで海が侵蝕しているのが特徴です。
「青の洞窟」と呼ばれる由来は内部の色合い。
差し込む日光が海面と海底で反射、屈折することで光の中に含まれる青の波長が強調されて、イルミネーションさながらに洞窟内が青く照らし出されているのです。
イタリアのカプリ島を筆頭に、同名かつ同特徴の洞窟が世界中にいくつか点在していますが、恩納村のものはその中でも屈指の人気を有しています。
魅力・見所
なぜそれほどまでに恩納村の青の洞窟が人気なのかと言うと、非常に立地が良好なことが理由に挙げられます。
青の洞窟は、同じく有名観光スポットである真栄田岬(まえだみさき)のすぐ隣。
鍾乳洞や洞窟と言ったスポットは、景観は良くともアクセス性に劣るケースも多いのですが、真栄田岬は訪れやすい場所である上に、広々とした駐車場があります。
トイレや着替え用のロッカー、海水を洗い流せるシャワーがあるだけでなく、岬にある施設でアクティビティツアーや用具レンタルが行われています。
洞窟内でシュノーケリングなどのアクティビティを気軽に楽しめてしまうという稀有な魅力が、青の洞窟を人気スポットたらしめているのです。
恩納村・那覇空港からの行き方
青の洞窟の住所は、沖縄県国頭郡恩納村真栄田469−1。
レンタカー利用の場合、カーナビには「青の洞窟」ではなく「真栄田岬」の名称を入力しましょう。
バス利用の場合、「久良波」のバス停で下車後、徒歩10分ほどの距離となっています。
万座毛
万座毛(まんざもう)は約20mの高さの断崖で、その上から東シナ海を臨めるロケーションで人気のスポットです。
この崖は、隆起サンゴ礁が変化した琉球石灰岩でできていて、遠景で見ても沖縄特有の力強い自然を体感することができます。
また、崖の上も殺風景な岩場などではなく、広々とした場所に芝生が広がった公園となっているのが特徴です。
魅力・見所
そんな悠々とした芝生野原の快適さは、昔の琉球の王様が直に称賛の言葉を口にしたというエピソードでも有名。
「万人が座するに足る毛(万人を座らせるのに十分な野原だ)」というその言葉は、万座毛という地名の由来ともなっています。
また、万座毛の上には芝生だけでなく亜熱帯気候ならではの南国植物もたくさん自生しており、沖縄の緑をたっぷりと堪能できるスポットです。
崖の上から東シナ海を見晴らせば、天候や時間帯によって青やエメラルドグリーンへと色を変える豊かな海を堪能できます。
恩納村・那覇空港からの行き方
万座毛の住所は、沖縄県恩納村字恩納2767。
人気スポットだけあって、「万座毛」とカーナビに入力すればわかりやすいルートを表示してくれるでしょう。
またバス移動の際は「万座ビーチ前」で下車すれば、万座毛はもう目の前です。
琉球村
恩納村の見所は自然だけではありません。
恩納村のみならず、沖縄本島を観光する上での定番スポットの一つと位置付けられているのが、沖縄・琉球の風土や文化をテーマパークにした琉球村。
いくつかのエリアに分けられた敷地の中に沖縄の魅力がギュッと凝縮されていて、さまざまな角度から沖縄を知ることができるとして大評判の施設です。
魅力・見所
琉球村でまず目立つのは、沖縄の昔ながらの街並みを再現したエリア。
古くから広く利用されていた赤瓦を用いて古民家が再現されており、その中には国の有形登録文化財となっている貴重なものも多数見られます。
もちろん、建物だけでなくムードの再現も入念で、あちらこちらに見える植物は沖縄特有の南国植物ばかり。
古民家からは三線の音色が聞こえてきて、「これぞ古き良き沖縄」といった情感を味わえるはずです。
またテーマパークならではの歌と踊りもたっぷり楽しめます。
沖縄伝統の踊りであるエイサー演舞が毎日定時に開催されていて、賑やかさと活気を堪能できますよ。
沖縄料理が味わえる店や、充実したラインナップの土産物屋がある点も見逃せません!
恩納村・那覇空港からの行き方
琉球村の住所は、沖縄県国頭郡恩納村山田1130。
レンタカー利用であればナビへ「琉球村」と施設名を入力すれば、問題なくルートが表示されます。
バス利用の際は「琉球村前」のバス停で下車すれば目の前です。
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恩納村で人気のアクテビティ
続いて、美しい海に面した恩納村で楽しみたいアクティビティをご紹介させていただきます。
村内には、遊びやすい人工ビーチから沖縄の原風景を味わえる天然ビーチまで、海遊びに適したロケーションがよりどりみどり。
ぜひさまざまなアクティビティを体験されてみてください。
シュノーケリング
海辺での人気アクティビティといえば、シュノーケリングは欠かせません。
恩納村はシュノーケリングスポットが充実しており、バリエーション豊かです。
浜辺であったり、上でご紹介した青の洞窟であったり、多種多様なスポットで体験できます。
沖縄の海といえばサンゴ礁のイメージが強いですが、サンゴは水温の変化に弱く、死滅による数の減少とそれに伴う白化現象が沖縄のみならず世界的に問題視されています。
ですが恩納村は「世界一サンゴに優しい村」をスローガンとして掲げ、サンゴの保護活動を積極的に行っています。
そのため、恩納村の海は美しい景観が保たれており、シュノーケリングに最適となっているのです。
ダイビング
シュノーケリングと並ぶ潜水アクティビティといえばダイビング。
こちらはシュノーケリングよりも重装備を身に着けて、より本格的な潜水を楽しもうというもので、ライセンスの取得が求められます。
ライセンスというと、ややハードルが高く感じるかもしれませんが、恩納村はダイビングのライセンス取得を含めたツアーが数多く行われている土地です。
ただライセンスだけを取得するのではなく、リゾート環境で美しい海と触れ合いながら、楽しくライセンス取得を目指せること間違いなし。
深く潜ると聞くと、不安に思われる方もいるかもしれませんが、ダイビングは事故率0.01%と言われており、きちんと学べば危険性もないアクティビティとなっていますから、安全してください。
恩納村への来訪をきっかけに、ダイビングにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
SUP
みなさまはSUP(Stand Up Paddleboard)をご存知でしょうか。
シュノーケリングなどと比べると知名度は低いかもしれませんが、SUPは昨今人気が飛躍的に高まっているアクティビティです。
SUPが発祥したのは、ハワイのワイキキビーチ。
現地のサーファーたちがサーフィンの練習として始めたものであり、サーフボードやSUP専用のボードに乗って海面に立ち、パドルで漕いで進むという遊びです。
海面に立つという部分が難しそうだと仰られる方も多いのですが、SUPには大型のボードを用いるため、見た目以上の安定性があります。
それでいて、波のある海面でバランスを取るという作業は程よい全身運動になり、上質なエクササイズ効果を得ることができるのが特徴です。
揺れを感じながら南国の海を眺める体験は、心身ともに深いリラックスを与えてくれるものであり、最高のリゾート体験となってくれること間違いなしです。
マリンスポーツ
南国の海を訪れるのであれば、ぜひマリンスポーツを楽しみたいと期待されている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、恩納村でも充実のマリンスポーツを楽しむことが可能です。
大定番の水上バイクをはじめ、水上バイクで牽引してもらえるバナナボートやビッグマムは常に高い人気を集めています。
また、空中を水圧で舞うフライボードも写真映えが良いことから人気が高く、他にも多種多様なマリンスポーツはいずれも痛快なものばかり。
海の上を牽引されて飛ぶパラセーリングのツアーも開催されており、恩納村はマリンスポーツの聖地と言ってしまっても過言ではありません。
恋人やお友達と一緒に、ブルーに輝く沖縄の海で思いっきりはしゃいでしまいましょう!
釣り
もう一つご紹介しておかねばならないのが、フィッシングです。
海と共に生きる沖縄には、もちろん釣りを楽しめるロケーションが潤沢に揃っています。
釣り好きの方でしたら、恩納村の海で沖釣りにチャレンジされてみるのはいかがでしょうか。
現地のツアーに参加すれば、海人(うみんちゅ)が絶好の釣りスポットまで船で連れて行ってくれ、竿や餌の用意付きと盤石の体制で釣りに没頭することができます。
釣りのプランもさまざまで、初心者に優しい指導付きの体験ツアーから、ガッツリ半日ほどを釣りに費やす上級者向けツアーまであるのが嬉しいところ。
美しい海での入れ食い体験は、一度味わえば二度、三度とリピートしたくなること間違いありません!
まとめ
以上、恩納村の名物や観光についてご紹介させていただきました。
沖縄は簡単には魅力を味わいつくせない島ですが、恩納村にはかなり幅広い範囲での魅力あるところが山ほどあります。
沖縄旅行の際はぜひ恩納村を拠点として、名物からアクティビティまで色々な沖縄旅情を堪能されてみてくださいね。