
やんばるで出会える野鳥リスト|ヤンバルクイナの生息地・見れる場所も紹介
目次
やんばるは鳥の楽園!
豊かな自然が育む野鳥の魅力とは?
沖縄本島北部に広がる「やんばる」は、熱帯・亜熱帯の森が広がる自然豊かな地域です。
このエリアには、世界的にも珍しい固有種の野鳥が多く生息しており、「鳥の楽園」と称されています。
多様な生態系が生み出す独自の自然環境が、貴重な野鳥たちの生息を支えているのです!
今回は沖縄やんばるで観察できる鳥の種類やその生態系について解説いたします。
◆ヤンバルクイナの生態について知りたい方
◆やんばるに生息している鳥の種類に興味のある方
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やんばるの自然環境と野鳥の関係
やんばるは、原生林、渓流、湿地、海岸といった多様な環境が混在しています。
手付かずの自然と亜熱帯の気候により、多様な植物が育ち、それに依存する昆虫や小動物が豊富に存在します。
その結果、食物連鎖の上位に位置する野鳥も多様化しているのです♪
特に注目すべきは、ヤンバルクイナやノグチゲラといった「固有種」の存在です。
これらはやんばるの自然があってこそ生きられる貴重な鳥たち。
世界的にも保護対象となっているこれらの種に出会えるのは、まさにやんばるならではの体験です!
バードウォッチャーが注目する理由とは?
やんばるは、国内外から多くのバードウォッチャーが訪れる人気スポットです。その理由は以下の3つです。
2. 年間を通じて多様な種類の野鳥が見られること
3. 手つかずの自然が広がり、観察環境として理想的であること
さらに、アカヒゲなどの留鳥(年間を通して同じ場所に生息する鳥の総称)が多く、観察しやすいという点も評価されています!
専門のガイドツアーも充実しているため、初心者でも安心して楽しめるのも魅力です。
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やんばるで出会える野鳥リスト!
種類と特徴を解説
やんばるでは、約200種以上の野鳥が観察されていますが、ここでは特に代表的な鳥の種類を紹介します。
ヤンバルクイナ
やんばる固有の絶滅危惧種
やんばるを象徴する鳥、それが「ヤンバルクイナ」です。
1981年に発見され、世界的にも注目を浴びました。日本のみに生息する国指定の特別天然記念物であり、絶滅危惧IA類に分類されています。
ヤンバルクイナの生態
ヤンバルクイナは、体長30cm前後の中型鳥で、飛ぶことができません。地上を歩いて生活し、ミミズ類やカタツムリなどの昆虫を餌とします。
天敵となる肉食獣が地上にいなかったため、空を飛ばず地上でエサを探すのが得意になったと考えられています☆
縄張り意識が強く、朝夕に大きな鳴き声を発します。鳴き声は「ケケケケケ」と特徴的で、森の中でよく響きます。
ヤンバルクイナが見られる場所と観察のコツ
ヤンバルクイナは、沖縄本島北部の国頭村、大宜味村、東村などの山林地帯で見られます。
夜には樹上で休息していますが、日中に林道沿いに姿を現します。
観察には双眼鏡や静音カメラの使用が効果的です。また、専門ガイドと一緒に探すと発見率が上がります!
ノグチゲラ
世界にここだけのキツツキ
ノグチゲラは、やんばるの森にのみ生息するキツツキの一種です。こちらも絶滅危惧IA類に指定されています。
美しい赤い頭部と黒い羽根が特徴で、存在感抜群の野鳥です。
鳴き声や行動パターンなど観察ポイント
ノグチゲラは、「キョッ、キョッ」という高い鳴き声を発し、樹皮をつついて虫を探します。
朝や夕方に活動が活発になり、特に倒木や朽木の多いエリアでよく観察されます。
鳴き声を手掛かりに周囲を静かに探すのがポイントです★
ホントウアカヒゲ
魅力的な美しいさえずり
ホントウアカヒゲは、体長14cmほどの小鳥で、沖縄本島、慶良間諸島に生息する留鳥です。
オスは赤い胸と黒い顔、白い眉線が特徴的です。「ヒー ヒョイヒョイ」というさえずりの美しさでも知られています。
ホントウアカヒゲの生態
主に森林の下層部に生息し、昆虫やクモなどを食べます。
繁殖期になるとオスが美しい声で鳴き、縄張りを主張します。観察には、音を頼りに静かに探すのがポイントです!
リュウキュウアカショウビン
鮮やかな赤い鳥
夏になると東南アジアから飛来する「渡り鳥」で、全身が赤褐色の美しい体色をしています。奄美大島などでも観察できます。
「キョロロロロ」という特徴的な声で知られていますよ♪
リュウキュウアカショウビンの生態
渓流や森林に生息し、小魚や昆虫を捕食します。
木の枝にじっと止まって獲物を狙う姿は非常にフォトジェニックで、多くのカメラマンにも人気です♪
ベニアジサシ、エリグロアジサシ
アジサシ類の有数の繁殖地
やんばるの沿岸部は、アジサシ類にとって重要な繁殖地となっています。
ベニアジサシの繁殖地は世界でも限られており、日本では沖縄の沿岸部がそのひとつです。
アジサシ類の生態
アジサシ類は海上で魚を捕食し、無人島や岩場で集団繁殖を行います。
5月頃にやってきて沿岸の岩礁で子育てをするため、6月〜8月が観察のピークです。巣に近づかないなど、慎重な観察が求められます。
やんばるでの鳥観察・撮影スポットまとめ
やんばるでおすすめの野鳥観察スポットは以下の通りです。
◆国頭村森林公園:整備された遊歩道で初心者にも◎
◆慶佐次川マングローブ林:リュウキュウアカショウビンなどの渡り鳥が見られる
◆辺戸岬周辺:アジサシ類の繁殖が確認されているエリア
早朝や夕方の時間帯がもっとも野鳥に出会いやすく、双眼鏡や望遠レンズ付きのカメラがあると観察が充実します。
鳥観察が楽しめる!
おすすめのやんばるツアー
やんばるでは、ガイド付きのバードウォッチングツアーが多数開催されています。
やんばるを知り尽くしたガイドに、ヤンバルクイナやノグチゲラを高確率で観察できるルートを案内してもらえます。
また野鳥の知識を聞きながら観察を楽しめるので、より深くやんばるの自然が楽しめますよ♪
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やんばる散策ツアー
約2時間ほどガイドとともにやんばるの森を散策するプランです。
平坦で舗装された道を歩きながら、ヤンバルクイナやノグチゲラ、ホントウアカヒゲなどの固有種を観察できます。
資格保有のガイドが生態や特徴を詳しく解説し、自然の美しさや、やんばるの山々の絶景、そしてやんばるの文化や暮らしまで幅広く楽しむことができます。
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リバートレッキング
ター滝をはじめとしたやんばるの秘境を探索する約3時間のアクティビティです。
滝での水遊びがメインですが、滝までのトレッキングでは亜熱帯の豊かな自然と多様な動植物を観察できます。
3歳以上から参加可能で、家族全員で楽しめる内容となっています。
また、ツアー中の写真や動画を無料サービスしており、思い出作りにもおすすめです♪
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沖縄のトレッキングについてもっと詳しく↓

バギーor水陸両用車で行く探検ツアー
バギーや水陸両用車といった乗り物に乗ってジャングルを探検する約2時間のアクティビティです。
乗るだけで楽しいアトラクション感覚を味わえ、滝壺での水遊び、豊かな自然との触れ合いが楽しめます。
雨天時でも開催されるため、天候を気にせず参加できる点も魅力です。


バギーツアーについてもっと詳しく↓

やんばるでの鳥観察時の注意点とマナー
やんばるの森の生き物は多くが絶滅危惧種に指定され、保護対象とされています。
◯鳴き声を真似しない
◯フラッシュ撮影を控える
◯繁殖期の巣への接近は絶対にNG
例えば、固有種であるヤンバルクイナは地上で生活をしていますが、マングースやノネコといった外来種が持ち込まれたことにより、その影響による個体数の減少が危惧されています。
それだけでなくロードキル、つまり路上での交通事故も問題になっています。
◯遊歩道や林道以外には立ち入らない
◯地元のガイドや情報を活用し、自然保護への理解を深める
まとめ
やんばるは、沖縄本島の中でも特に希少な野鳥に出会える特別な場所です。
ヤンバルクイナをはじめ、世界にここだけの固有種が生きるこの森でのバードウォッチングは、一生に一度の体験になることでしょう。
観察マナーを守りつつ、やんばるの自然を五感で楽しんでください!
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